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2017.7.15 BLOG

部活を引退するとき、母親に言って欲しかった言葉

こんにちは!
ライフコーチみつはしあきこです^^

 

いつも、ご覧いただきありがとうございます

 

みつはしあきこのプロフィールはこちら

 
 
先日の土曜日、中三長男の引退をかけたサッカー部の試合がありました。

東京都の支部の決勝トーナメント。予選トーナメントは1位通過し、シードを獲得、二回戦からでした。

 
結果から言うと・・・0-1で敗退。

 
残念ながら、長男は最終戦に出ることも出来ませんでした。

 
誰もが予想していなかった結末。勝負は当日までわかりませんが、それでも客観的には勝てる相手だったようです。今日はまだ大丈夫でしょ。そんな空気が先生からも、子ども達からも、親からも出ていた気がします。

 
汗だくで、泥だらけ、傷だらけになって、最後まで走り続けた子、ベンチで応援していた子、ベンチにも入れず、保護者側で応援していた子や2年生。

 

あの時俺が点を決めていたら、

あの時シュートを止めていたら、

あの時あのミスをしなければ、

あと5分時間があったら・・・

もし俺が出れたら・・・

 
たらればを言ったらきりがないけど、それでもそんな悔いが残っていたのではないかな。

 
そして長男も仲良しの部長くんは、前回の試合で骨折し、ベンチに入ることすら出来ず、2年生と一緒に保護者側で応援するしかなかった。

 
試合終了のホイッスルが鳴った途端、誰よりも泣き崩れていました。。

 
みんな後悔なく過ごせたのかな?いや、あの顔はきっと後悔しているだろうな・・・

 
試合に出ていたほとんどの子は、泣いていました

 
一方・・・我が家の長男は・・・泣けていませんでした。
 
泣いていなかったんじゃなくて、泣けなかったんですよね。

 
少しでもいいから、試合に出たかった。自分も一緒にプレーしたかった。
それすら叶わなくて、負けてしまった。負けた悔しさを味わいきれなかったのかもしれません。

 
試合後、最後の試合だし写真撮るかな、差し入れどうする?なんて話を、他のママ達としていましたが、あの雰囲気は写真どころじゃないねということになり、そして我が家は一緒に連れて行った三男がぐずりだしてしまったので、先に帰りました。

 
帰宅してからの私・・・そわそわそわそわ・・・(笑)
何だか、なんとも表現できない気持ち。

 

長男が帰ってきたら、なんて言ってあげよう。なんて言ってあげたらいいんだろう。

 
頭の中がグルグルしています。

 
その時、ふと思ったことがあるんです。
私が部活を引退した時って、どうだったっけ?どんな気持ちだったっけ?
もしお母さんが側にいてくれたら、なんて言って欲しかったのかな?

 
私は、小学校5年生からバスケットを始め、中学高校とバスケ部に所属していました。
小学校最後の試合、中学校最後の試合、高校最後の試合・・・
なんとなく高校の頃は思い出せますが、小学校、中学校の時・・・思い出せない。。。

 
引退した日、どんな顔をして家に帰ったんだろう。

本当はなんて声をかけてほしかったんだろう。

 
「よく頑張ったね」
「お疲れさま」
「くよくよしないの」
「負けたんだから仕方ないよ」
「一生懸命やったならそれでいいじゃない」

 
よくありがちな言葉を並べてみる。

 
んーーーー、どれもしっくりこない。その時の感情が思い出せないからかもしれないけど、何か違う。

 
そして、考えていて思い出そうとしていて、気付いたことがありました。

 
もしかして、

何かを言って欲しいとすら思っていなかったのかもしれない。

 

だって、我が家には、お母さんがいない。(生きてますが離れて暮らしていたので)
お父さんと思える人がいない。(実際には家にいましたが、アル中の引きこもりだったので)

 
私にとっての育ての親であるジジババには、何か言ってもらったんだろうけど、申し訳ないことに覚えていない。

 
家に居場所がない私は、学校や部活は大切な場所でした。
そこを失うことは、どんなことだったんだろう。
当時の私はどんなことを思っていたんだろう。

 
ふと我にかえり、長男のことを思いだしました。
私はなんて言ってあげたいんだろう。

 
それから、2時間くらい経った頃でしょうか。長男が帰宅し、2階の部屋にいた私は飛ぶように1階へ降りました。

 
そして出てきた言葉は、たった一言・・・

「おかえりなさい(#^^#)」

 
あはは、大したこと言えねーっ(笑)

 
それしか、言葉が出てきませんでした。
後は、彼の発する言葉を聞いていました。

 
ブツブツ、グチグチ言ってましたよ(笑) 男らしくねーなと心の中でちょっとだけ思いつつ、そうだよねそうだよねって気持ちも持ちつつ。

 
そして「試合に出たかった。もう気持ちが中途半端で泣けなかった。」と、言っていました。

 
私は自分が泣きそうになるのを必死でこらえて聞いていました。
近くにいた次男は、長男に気を遣ってか、いつもより優しい(笑)

 
これで3年生の最後の大会は終了したわけですが、我校は、夏の高円宮杯という大会まで3年生が残ることができます。今回の大会で一回解散する訳ですが、一部希望した子は残ることができるのです。

 
高校進学を踏まえ、きっぱりと引退する子もいれば、最後まで残り続ける子もいます。それは、それぞれの選択。

 
さぁ、我が息子はどうするのでしょうか。

 
試合から帰ってきた時は、「どうしようかな・・・」とか言ってたけど、高円宮杯の開催時間とかの話をしてくるんですよね(笑) なんだ、やるんじゃん!!(笑)

 
もし今日試合に出られていたら、もしかしたらまた違う気持ちだったのかもしれない。

 
もう一度試合に出たい!!その願いが、叶うといいね!

 
ここはまた、じっと見守ろうと思います。

 
そして、後から他のママから送られてきた写真。なかなかいい顔してるじゃん(笑)

 
前回も、最近の長男と次男の成長の様子や、子離れしていく寂しさについて語っていましたので、よかったらこちらもお読みください。
(その時の記事はこちら⇒「子どもの手を離していく時」をご覧ください)

 

私が思い描いていた理想の家族像と、今がどうなのかはよくわからない。

けど、私が言って欲しかった言葉と、長男が言って欲しい言葉は違うかもしれない。

私がしてほしかったこと、やってみたかったこと、あきらめてきたこと、これらは私の問題であり、子どもと私の関係は、今この場で創っていくものなのかもしれない。

 
先日、小林麻央ちゃんが亡くなられましたね。とても切なくて悲しい気持ちになりました。多くの方が同じ気持ちだったのではないでしょうか。あの若さで、小さな子ども達を残し、愛する家族を残していく無念さ・・・。想像してもしきれません。

 
ふと、もし自分が病気になったら・・・。

 
ありがたいことに、私には進みたい未来があります。やりたいことも成し遂げたいことも。そこに向かって日々過ごしているつもりです。もう・・・後悔したくないから。

 
だから、いつ何があっても後悔しないように日々を生きているつもりでした。が・・・・今回思ったのです。歩みたい未来があるからこそ、今死んだら後悔するって。きっといつ死んでも後悔しないなんてないんじゃないか。

 

後悔しないことが大事なんじゃなくて、「今」を生きることが大事なのかもしれない。

 
そんなことを、息子からも、麻央ちゃんからも学んだ気がしています。

 
麻央ちゃんのご冥福を心からお祈りしたいと思います。

 
今日も最後までお読みいただきありがとうございましたヾ(*´∀`*)ノ